フローリングの上張り完全ガイド|
後悔しないためのポイントから
費用まで徹底解説

上張りリフォームで後悔しないために知っておきたい基礎知識
(2026年9月更新)
「傷や色あせが気になるフローリングを、きれいにリフレッシュしたい」
「できるだけ工事の負担や費用を抑えて、床を新しくしたい」
そんな方に注目してほしいのが、フローリングの「上張り(重ね張り)」です。
こんにちは。
千葉県のリフォーム専門店「リフォラボ」です。
床は、毎日の暮らしの中で目にする時間が長い場所だからこそ、少し変えるだけでも住まいの印象が変わります。
上張りなら、床を剥がす工程を抑えられるため、できるだけ負担を抑えて床をリフォームしたい方にとって、選択肢の一つになります。
ただし、上張りは「床の上に新しい床材を張ればいい」というものではありません。
床の状態や高さ、建具との関係など、施工前に確認しておきたいポイントがあります。
このコラムでは、フローリングの上張りについて、メリット・デメリットや床材の種類、後悔しやすいポイント、段差や下地の確認方法まで詳しく解説します。
せっかく床をリフォームするなら、見た目だけでなく、これからの暮らしや使い勝手まで考えて選びたいもの。
上張りの特徴や注意点を知って、ご自宅に合った床リフォームを考えてみましょう。
フローリングの上張り(重ね張り)とは
上張りと張り替えの違い
フローリングのリフォームには、大きく分けて「上張り(重ね張り)」と「張り替え」の2つの工法があります。
上張りは、既存のフローリングを剥がさずに、その上から新しい床材を重ねて張る方法です。
一方、張り替えは古い床材をすべて撤去してから新しい床材を施工する方法で、下地の状態まで確認できる分、工期や費用は上張りよりも大きくなります。
どちらを選ぶかによって、費用や工期、仕上がりの安定性が大きく変わってくるため、まずはこの違いを理解しておくことが後悔しないリフォームの第一歩です。
上張りが選ばれる理由
上張りが多くの方に選ばれている理由は、なんといってもその手軽さとスピード感にあります。
既存の床を撤去する解体工事が発生しないため、工期が短く、住みながらのリフォームがしやすいというメリットがあります。
また、解体・処分費用がかからない分、張り替えに比べて費用を抑えられる点も、上張りが選ばれる大きな理由のひとつです。
上張りのメリット
費用を抑えられる
上張りの最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。
既存の床材を剥がさないため、解体費や廃材処分費、下地補修費用が発生しにくく、張り替えに比べてリフォーム費用を抑えられるケースが多くあります。
工期を抑えやすく、住みながらの施工にも向いている
上張りは、既存の床を剥がす工程がないため、張り替えと比べて工期を抑えやすいことも魅力です。
床の解体や撤去が少ない分、工事中に発生する音やホコリも抑えやすく、住みながらのリフォームを検討する場合にも選択肢の一つになります。
床材によっては、防音性・断熱性の向上も期待できる
既存の床の上に新しい床材を重ねることで、床の構成が変わります。
使用する床材によっては、防音性や断熱性の向上につながる製品もあります。
階下への音の響きや冬場の底冷えが気になる場合は、床材の性能も確認しながら選ぶとよいでしょう。
上張りで後悔しやすい理由・デメリット
床が上がることによる段差・建具との干渉
上張りをすると、新しく張った床材の厚み分だけ床全体が上がります。
一般的なフローリング材の厚みは12〜15mm程度あるため、そのまま上張りすると敷居や隣室との段差、ドアの開閉不良が起こることがあります。
特に敷居の高さに余裕がない住宅や、クローゼットの扉が床ギリギリに設定されている場合は注意が必要です。
下地の劣化を見逃してしまうリスク
上張りは既存の床を剥がさない工法のため、下地の状態まで確認できないというデメリットがあります。
床の沈みや大きなきしみがある場合、その原因が下地の腐食やシロアリ被害にあることも少なくありません。
この状態のまま上張りをしてしまうと、施工後すぐに床鳴りや沈み込みが再発してしまうことがあります。
上張りができない床もある
フローリングの上張りは、基本的に「フローリングの上にフローリングを重ねる」工法です。
そのため、カーペットやクッションフロアの上に直接上張りすることはできません。
また、マンションでよく使われる遮音フローリング(防音フローリング)は、コンクリートに直接床材を接着し、裏面に遮音用のクッション材を備えた特殊な構造です。
この上に上張りをするとクッション材が押しつぶされて遮音性能が損なわれてしまうことがあり、管理規約で遮音性能が定められているマンションでは規約違反になってしまう可能性もあります。
一度張ると原状回復がしにくい
上張りは接着剤を使って施工するため、一度貼ってしまうと元の状態に戻すのが難しい工法です。
そのため、床材の色やデザインの選定は、サンプルなどでしっかり確認しながら慎重に行う必要があります。
上張りで後悔した人によくある失敗パターン
「マンションの管理規約を確認しなかった」ケース
マンションでは、遮音性能や使用できる床材について管理規約で制限が定められていることがあります。
規約を確認せずに上張りをしてしまい、あとから管理組合とトラブルになったというケースも見られるため、施工前には必ず管理規約の確認・申請を行いましょう。
「直張り床に上張りしてカビが発生した」ケース
コンクリートに直接床材を接着する「直張りフローリング」の上に上張りをすると、通気性がほとんどないため湿気がこもりやすくなります。
対策をせずに施工してしまうと、床材の裏側でカビが発生してしまうことも。
上張りする際は通気性のある床材を選ぶ、または防湿シートを併用するといった対策が有効です。
「DIYで施工して仕上がりに満足できなかった」ケース
上張りは比較的手軽な工法とはいえ、既存床の状態把握や採寸、均一な接着など細やかな作業と判断力が求められる工程が多くあります。
DIYで挑戦したものの、床材が浮いてしまったり、継ぎ目がズレてしまったりして、結局プロにやり直しを依頼したという声も少なくありません。
上張りに使われる床材の種類と特徴
シートフローリング
表面が樹脂でコーティングされた比較的リーズナブルな床材で、傷や汚れに強く、日常のお手入れがしやすいのが特徴です。
コストを抑えたい方や、汚れを気にせず使いたいリビング・ダイニングなどに向いている素材です。
突板フローリング
天然木を薄くスライスした「突板」を表面に貼り付けた床材で、シートフローリングに比べて本物の木のような質感を楽しめます。
高級感を出したい寝室や書斎、リビングなどにおすすめです。
無垢フローリング
天然木をそのまま加工した床材で、木ならではの風合いと調湿性の高さが魅力です。
ただし、価格が高く、施工の難易度も上がるため、上張りで採用する際は施工実績のある業者に相談すると安心です。
樹脂系(PVC・SPC)床材
塩化ビニル(PVC)などを使用した床材には、水や汚れに強く、お手入れしやすいものがあります。
特にSPCは、石灰石などとPVCを組み合わせた硬質の床材で、防水性や耐久性を特徴とする製品があります。
水がかかりやすいキッチンなどに適した製品もありますが、使用できる場所や施工方法は製品によって異なります。
そのため、上張りに採用する際は、床材の仕様や施工条件を確認して選ぶことが大切です。
上張りで気になる段差を抑えるには
見切り材で段差を納める
隣室や廊下との間に床の高さの差が生じる場合は、見切り材を使って段差を納める方法があります。
見切り材には、床材の色や素材に合わせた木目調のタイプや、金属製などさまざまな種類があります。
既存の床との高低差や仕上がりのデザインに合わせて、適したものを選ぶことが大切です。
厚みの薄い床材を選ぶ
上張りによる床の高さをできるだけ抑えたい場合は、厚みの薄い床材を選ぶ方法があります。
床材の厚みを抑えることで、既存の床からの高さを小さくできるため、ドアや収納扉などとの干渉を避けやすくなります。
ただし、薄い床材は既存床の凹凸や傷みの影響を受けやすいため、床の状態を確認したうえで選ぶことが大切です。
床材の納まりを調整する
既存の床と隣接する場所との高低差が気になる場合は、床材の厚みや施工範囲を調整し、全体の納まりを確認することも重要です。
上張りでは、単純に床材を重ねるだけでなく、ドアや敷居、収納扉などとの高さの関係も確認する必要があります。
段差の大きさや既存床の状態によって適した対応が異なるため、施工前に床全体の状態を確認しておくと安心です。
上張りできる床かどうかを確認する
床の沈みやきしみをチェックする
上張りを検討する際は、まず床を歩いたときに沈みやきしみがないか確認することが大切です。
特定の場所だけ沈む、歩くたびにギシギシと音がするといった症状がある場合は、床材だけでなく下地に問題がある可能性があります。
こうした症状が見られる場合は、上張りをする前に原因を確認する必要があります。
築年数だけで判断しない
築年数が経過しているからといって、必ずしも上張りができないわけではありません。
一方で、長年使用している床は、床材だけでなく下地にも傷みが生じている場合があります。
特に、床の沈みやきしみなどの症状がある場合は、築年数だけで判断せず、床の状態を確認することが大切です。
専門家による点検の重要性
床の下地は、表面から見ただけでは状態を判断しにくいことがあります。
上張りが適しているか、下地の補修や張り替えが必要なのかは、既存の床の状態や傷み方によって異なります。
そのため、気になる症状がある場合は、施工前に専門家へ相談し、床の状態を確認してもらうとよいでしょう。
後悔しないための床材選びのポイント
厚みで選ぶ
既存の床の状態や、建具とのクリアランスに合わせて床材の厚みを選ぶことが、後悔しないための最も重要なポイントです。
段差を気にされる場合は1.5〜3mm程度の薄型タイプ、既存床に凹凸がある場合は3mm以上の厚みのあるタイプがおすすめです。
素材(木質・樹脂)で選ぶ
上張り用フローリングには、木質系と樹脂系の素材があります。
木質系は木のあたたかみのある質感が魅力で、樹脂系は水に強くキッチンや洗面所などの水まわりにも安心して使えるのが特長です。
設置する場所の環境に合わせて選ぶとよいでしょう。
床暖房対応かどうかを確認する
床暖房が入っているお部屋に上張りをする場合は、必ず床暖房対応の床材を選びましょう。
非対応の床材を使用すると、熱によるひび割れや隙間の原因になるだけでなく、暖房効率が低下してしまうこともあります。
上張りリフォームの費用・工期の目安
費用の目安
上張りリフォームの費用は、使用する床材や施工範囲、既存の床の状態などによって異なります。
リフォラボでの参考価格は、材工7,600円〜/㎡(諸経費別)です。
床材の種類や施工する面積、下地の補修などによって費用は変わるため、実際の金額は現地の状況を確認したうえで決まります。
工期の目安
工期の目安は、6畳のお部屋で2日程度です。
ただし、リフォームでは既存の床や下地の状態、施工範囲などによって工期が変わる場合があります。
そのため、実際の工期は、現地調査で床の状態や施工条件を確認したうえで判断されます。
フローリングの耐久性と張り替えのタイミング
素材によって異なるフローリングの耐久性
フローリングには「何年使ったら寿命」という明確な基準があるわけではありません。
使用環境や日頃のお手入れ、床の使い方によって、使用できる期間は変わります。
20年、30年と長く使い続けられる場合もあり、使用状況や床の状態によっては、それ以上使えることもあります。
無垢フローリングやシートフローリング、突板フローリングなど、素材によって特徴やお手入れ方法は異なります。
適切なお手入れを行い、傷みや劣化の状態を確認しながら、大切に使い続けることが重要です。
リフォームを検討したいサイン
フローリングのリフォームを検討する際は、使用年数だけで判断するのではなく、現在の床の状態を確認することが大切です。
表面の傷やへこみ、色あせが目立つようになった場合や、歩いたときの沈み、きしみなどが気になる場合は、床の状態を確認してみましょう。
症状によっては、上張りだけで対応できる場合もあれば、下地の補修や張り替えが必要になる場合もあります。
上張りが向いているケース・向いていないケース
上張りがおすすめのケース
以下のようなケースでは、上張りリフォームのメリットを活かしやすいといえます。
・今の床の状態が良好で、下地に問題がない
・費用を抑えつつ、部屋の雰囲気を一新したい
・住みながらリフォームを済ませたい
・購入した中古物件に早く入居したい
張り替え・下地補修を検討すべきケース
一方で、以下のようなケースでは無理に上張りを選ぶとかえって後悔につながりやすいため注意が必要です。
・床の沈みや大きなきしみがある(下地劣化の可能性)
・築年数がかなり経過している
・現在の床がカーペットや遮音フローリングである
・仕上がりの美しさを最優先したい
ご自宅の床がどちらのケースに近いか判断が難しい場合は、まず現地調査を依頼して、専門家の目で状態を確認してもらうことをおすすめします。
上張り後に気をつけたいNG行動
上張りリフォームが完了した後も、日々の使い方次第で床の寿命は大きく変わります。
・水や飲み物をこぼしたまま放置する(木材の膨張・変形・表面剥がれの原因に)
・掃除機を強く押し付けたり、キャスター付きの椅子を直接使用したりする(傷がつきやすくなる)
・床材に合わないワックスや洗剤を使用する(表面の加工がはがれる原因に)
Q&A
Q.上張りフローリングで一番後悔しやすいポイントは?
上張りでは既存の床の上に新しい床材を重ねるため、床全体の高さが変わります。
そのため、床材を選ぶ際は厚みだけでなく、ドアや収納扉、敷居などとの高さの関係も確認しておくことが大切です。
Q.フローリングを上張りするとカビが発生することはある?
A.既存の床に湿気がたまっている状態で上張りをすると、カビが発生する原因になることがあります。
施工前に既存の床の状態や湿気の有無を確認し、必要に応じて適切な対策を行うことが大切です。
特に、床にカビや湿気、異臭などが見られる場合は、そのまま上張りをせず、施工前にリフォーム会社へ相談することをおすすめします。
Q.フローリングの上張りはDIYでもできる?
A.はい、DIYで施工することは可能です。
ただし、上張りは既存の床の状態を確認したうえで、採寸や床材の加工、納まりなどを調整する必要があります。
特に、床に沈みやきしみがある場合や、床材の高さ・建具との干渉が気になる場合は、施工前に床の状態を確認することが大切です。
仕上がりや施工方法に不安がある場合は、リフォーム会社に相談するとよいでしょう。
Q.築年数が古い住宅でもフローリングの上張りはできる?
はい、築年数が古い住宅でも、床の状態によってはフローリングの上張りができます。
ただし、下地や根太の劣化が進んでいる場合は、上張りをしても床鳴りや沈みが再発する可能性があります。
そのため、築年数だけで判断せず、施工前に既存の床や下地の状態を確認し、上張りが適しているかを判断することが大切です。
まとめ
✐記事制作
戦略マーケティング部
✐記事制作:戦略マーケティング部










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